長い目で見てあげる
子どもに英語を教えたいと思っているママやパパの多くは、1年とか3年とかで英語がペラペラになっているわが子を想像しているようです。
でも実際にはそのようなことは、かなり英才教育をしない限り不可能です。1つの言語をマスターするのには個人差もありますが数千時間が必要だといわれています。
1日1時間、英語に触れたとしても1年で300時間余りしかありませんから、単純に計算しても10年以上はかかることになりますよね。それも、子どもが積極的に英語の勉強をしたとしての話です。
別のページでもお話しましたけど、まずは正しい日本語と日本語の文化を身につけることが大切です。
実際に高度な英語が必要とされるのは、おそらく社会に出てからのことになるでしょうから、あまりあせらずに、成人になるまでの期間は学習のサポートをしてあげようといった心の余裕も必要です。
早い時期に英語に触れていれば、英語独特の音の聞き分けや発音などは、そうでない子どもよりに比べてはるかにアドバンテージはありますから、長い目で見て英語の学習をサポートしていただければと思います。
大きくなってからでは遅すぎる
子どもに英語を教えるのは、遅くとも3歳までに始めたほうがいい。
これにはちゃんとした理由があるからです。左脳・右脳という言葉を聞いたことはありませんか。
左脳は論理的な考え方をするときに働く脳なのに対して、右脳はイメージや直感といった働きをします。
脳の働きを調べてみると、3歳までは左脳の発達が未熟で右脳が活発に活動しています。右脳といのは、大量に繰り返しインプットされた情報を努力なしで覚えてくれる脳です。
つまり英語を覚えるのにも都合がいいわけです。
子どもの頃から英語に親しんで育ったバイリンガルに聞いても、「どうして英語が話せるようになったか分からない」と答える人が多いようです。
これは日本語を覚える過程を考えても分かりますが、子どもは特に努力しなくても日本語を話せるようになります。赤ちゃんのころから繰り返し大量の日本語を聞いて育つので、自然と日本語を覚えてしまうんですね。
子どもに英語を教えるのも基本的に同じ考え方で、幼いうちから英語に親しませることで、あまり努力しなくても自然と英語を話せるようになってしまうんです。
大人が英語を話したいと思っても、大変な努力をしながらも挫折してしまうことを考えれば夢のような話です。
このように脳の発達過程を考慮しながら子どもに英語を教えることで、効率よく学習をすすめることができます。ただ、ある程度の自我が出来始めたころからは、本人の努力によって上達していくわけですから、いかに長続きさせるかも考える必要がありそうですね。
日本語の力をつける
幼少期から英語学習を始めるのは、英語のリズムやイントネーションに慣れる「脳」を作るのに効果的だといわれています。
年齢を重ねるにつれて日本語の音が脳に形成されてしまい、新しい言語を受け入れがたくなってしまうからです。
一方で、英語の文法などは日本語で意思疎通ができるようになる小学校高学年からほうが、効率のよい学習ができると主張する専門家もいます。
新しい言語を学習するためには、その国の文化や考え方を避けて通ることはできません。幼い子どもは知識を吸収するスピードが速いので、学習方法を間違えると偏った考え方の人間に育ってしまうことも考えられます。
幼い頃を海外で過ごした、いわゆる帰国子女が日本の学校に転校してきたものの、考え方などが合わず他の生徒と上手くコミュニケーションが取れないといった話を聞いたことがないでしょうか。
日本で英語を学ぶにしても、海外重視の教育方法をしてしまうと同じことがおきる危険性があります。
ほとんどの人は一生を日本で暮らす時間が圧倒的に多いはずですから、英語学習だけにとらわれず、しっかりとした日本語が話せるように日本の文化や話し方を教育することが最優先になります。
英語の環境づくり
子どもに英語で遊んでもらうために、お部屋の一角を英語だけにしてみるのはオススメできる方法です。
英語だけといっても別に特別なことをするわけでなく、ABCの書かれたポスターを壁に貼ったり、英語の教材を置いておく場所を決めたり、ミッキーマウスやプーさんなどのディズニーグッズを置いておくだけで十分です。
日本語と英語は違う言葉だということを、小さい頃からはっきりと認識させることは重要なことです。
これらの環境づくりには市販の英語教材を利用するのも方法ですが、何もお金をかけるだけが教育ではありません。
インターネットを探せば子供向けの英語教材を提供している個人のサイトもいくつかありますから、これを利用するのもいいですし、これらをヒントにしてママのオリジナル教材を作ってみるのも楽しいですね。
小さい子どもはママの作ってくれたものが大好きですから、画用紙やスケッチブックを利用してチャレンジしてみませんか?子どもにとっても思い出に残る英語教材になると思いますよ。
親子で英語を楽しみましょう
子どもに英語を教えるには、絵本やゲームなどの教材を使うのが効果的ですが、やはり親子で一緒に英語を楽しむのが上達の早道なのは間違いありません。
読み聞かせや英語DVDを見せるのはインプット、これに対して絵本を読みながら、「これは何だろう」といって英語を口に出させたりするのがアウトプットです。
もちろん英語教材用のDVDなどは、子どもが興味を持って楽しめるように作られていますから、親が言わなくても歌を歌ったり英語を口に出して遊んでいますけどね。
アウトプットで大切なのが、自分で考えるということです。「これは何だろう」と聞くことで、子どもは頭の中の知識を総動員して、答えようとします。
3歳を過ぎると、「日本語と英語は違うものだ」ということは理解していますが、日本語と英語を混乱せずに覚えてもらうためにも、ママやパパと一緒に英語を勉強する時間をとってあげたいですね。
いつから始めるのか
子どもに英語を教えるのは、いつから始めるのがいいのでしょうか。
まだママのお腹の中にいる頃から、胎教として音楽を聞かせていることがありますが、語学の学習でも効果があるのかどうかは詳しく分かっていないようです。
生まれてからも、母国語が少し話せるようになる2~3歳ころから英語を聞かせるのが効果が高いようです。日本語と英語の区別がつかない年齢で両方の言語を聞かせることは、子どもにとっては混乱の原因になるからです。
意味は分からないまでも、日本語と英語の区別がつく年齢でなるべく早い時期に英語を聞かせるのが一番効果的なようです。ABCや簡単な単語なども、カルタや積み木を使って遊ぶことから始めましょう。
文法など本格的な英語学習は、自由に日本語が使えるようになる小学校高学年から始めるのがよさそうです。このころになれば学習の習慣もついているころですし、自主的な学習が期待できます。